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ベンゲルが年次総会で自身の引き際に言及【全文】

ワトフォード戦へ向けての怪我人情報

ベンゲル監督

「コシエルニーについて今日の時点で言えることは、彼がプレー可能な状態かどうかを明日テストするということだけだ。アルテタとフラミニに関しては問題なくプレーできる。我々は3人が復帰するかもしれない状況にあり、なおかつ最後の試合以降、新たな怪我人は出ていない。」

ウィルシャーウェルベックは順調に回復している。ウェルベックは早ければ1月の頭にも復帰できるだろう。」

 

アレクシス・サンチェスはチリ代表の試合でフィットしていないなかったが…

「その件については私にできる事は限られている。彼はマン・U戦でヒップに問題を抱えていて、回旋筋を痛めていたのだが彼は代表戦への出場を希望した。彼は2試合に出場しており、どのような状態で戻ってきたかを確認しなければならない。だが、チリ代表はW杯への出場を目指して予選を戦っているので毎回この様なトリッキーな状況になる。彼らにとってもアレクシスは極めて重要な選手だからね。可能な限り彼を起用したいと思うはずだ。また、彼自身もプレーを希望するので常にトリッキーな状況になってしまいがちだ。」

(ソース:Arsenal.com

 

ベンゲル:アレクシスは昨シーズンよりも良い

完全に復調したアレクシス・サンチェスについて、ベンゲルは1年目の昨シーズンよりも素晴らしい活躍をするだろうと語っています…

ベンゲル監督

「彼はコパ・アメリカの影響で合流が遅れたため、いくぶん難しいスタートを強いられた。だが、今では彼本来のレベルを取り戻しており、前よりはだいぶ良くなっている。」

「彼は試合を通してフィニッシュやチームへの貢献度、アシストなどどれを取っても素晴らしい。彼はチームのために全力でプレーしフィニッシュを決める。また、彼の熱意が周りにも伝わっていくのだ。」

「彼は常に自分に何ができるかを考えているし、DFの裏を取る技術はトップクラスだ。」

(ソース:Arsenal.com

 

ベンゲルが年次総会で自身の引き際に言及【長文】

 15日行われたアーセナル株主総会ベンゲルがスピーチを行い、自身の引き際について言及しました…

ベンゲル監督

「皆様にお会いできたことを嬉しく思います。10月1日にこのクラブの監督として19周年を迎えることができたことを幸運に思います。私を信頼してくれた皆様とクラブ首脳陣に感謝します。我々は良い時期も悪い時期もいろいろ経験してきましたが、皆さんは常に私の味方になってくれました。私はその事にとても価値を感じていますし、そうでなければこの場にいなかったでしょう。」

「私がアーセナルへやって来たとき、(株主は?)80人で株価は400ポンドでした。しかし、今ではその人数も約550人になり株価もどれだけ値上がりしたか分からない程です。ですが私は1株も持っていませんのでご心配なさらずに。そもそも私は1株も所有したくなかったのです。なぜなら、株価の値上がりを優先して判断を行っていると非難されたくはないからです。持たなくて本当に良かったと思っています。」

「1996年〜2005年まで、私のキャリアはスタートから順風満帆だったと言えます。何もかも全てが順調に行っていた時期でした。我々はリーグ戦やFAカップで常に優勝争いをすることができました。」

「その後、このスタジアム(エミレーツ)へ移動してから変革期となりました。とても困難な時期になったのです。財政面に制限がつきながらも、リーグ戦ではトップ争いをし続けるという高い目標を掲げたままでした。また、債務返済のため毎年CLに出場し続ける必要もあったのです。ですが私はそれを達成してきました。大きな制約がある中で、最後の最後までプレミアリーグを戦い抜く必要があったのです。」

「あなたがクラブのサポーターであっても監督であっても、常になぜあれをやらないんだという話になります。ですが私は我々はそういう社会に生きているということを理解しています。振り返ってみると、FAカップを獲得できたことは誇りに感じていますし、クラブのクォリティには一貫性があると思っています。皆さんも思い返せば、我々が18年連続でCL出場権を獲得し続けていることを思い出すはずです。」

「ヨーロッパではレアル・マドリーだけが19年連続出場で我々を上回っています。それでも不十分だというのは理解できます。これは我々の行動のクォリティが安定した成績として結果を残していることの証拠です。ですが、それでは不十分だと真っ先に思うのは私なのです。我々はさらに多くのことを望んでいるからです。簡単にできることなら誰もがそれを成し遂げているでしょう。トップに留まり続けることの難しさを皆さんに思い出していただくことも大事だと思っています。そして、我々もそれでは不十分だと思っているのです。」

「誰かにもう一度同じことをやれと頼まれても、私はノーと答えるでしょう。それだけ困難なことだったのです。私はもうギャンブルをするつもりはないので、誰か他の人に頼むように言うと思います。」

「2年半前から我々はこの時期を脱して財政的にもかなり楽になりました。もはやCL出場による収入のウェイトはそれほど大きくないのです。放映権料と商業面での利益がCLによる収入を上回っているからです。」

「我々はこの2〜3年、チームの周辺で我々を手助けしてくれる人々のコア作りに取り組んできました。私は監督として日々すべての試合に関する信じられないほど詳細で膨大なデータを受け取っています。18年前は自分の目だけが頼りでしたが、今では必要なデータを4〜5個ほど効率的に選択する必要があるのです。20名ほどのスタッフが、毎年チームが強くなっていくよう日々懸命に働いてくれています。それはもの凄いエネルギーになります。」

「我々は前進し続けると思っていますが、19年前に比べると人々はより詳しくなり、多くの情報を手にしています。そのため、なかなか難しいことだと言わざるを得ません。フットボール面で素晴らしいことは、あなたには10人のプロフェッショナルと私がいるということです。ですが、時にはプロではない人の方が正しいこともあります。」

「唯一確かなことは、私はクラブにとって正しい決断を下すため、あらゆる可能性を模索しているということです。ただし、それは即興で出来るようなものではありません。我々はすべてのアドバイスに耳を傾けています。しかし、我々に対する意見をお持ちの方よりも、我々の方がはるかに多くの情報を持っているのです。ですが世界は変わりました。チームの周りには我々の進む道や心構え、選手の育成について助言してくれる人達の体制が整っているのです。」

「みなさんは私に『今年は優勝できるのか?』と尋ねるでしょう。我々は優勝争いに戻ってきたと思っていますし、グッドチャンスだと思っています。あらゆる数字が我々に優勝争いをするポテンシャルが備わっていることを示しています。すなわち、チャンスを作った数や相手に与えたチャンスの数、そして我々が作った決定的な場面の数などがそれに当たります。そのうえ、我々は2015年1月1日以降、このチームに歴史的なターニグポイントが訪れ、今年の我々はどのチームよりも多くのポイントを獲得しているのです。これは良い方向へ進んでいる事の表れでしょう。」

「我々には一貫性があります。シーズン開幕戦で躓いたものの、首位と2ポイント差まで戻ってくることが出来ました。これこそ我々に一貫性があることの証拠です。マン・U戦でもビッグ・ゲームに勝つ力があることを示していますし、毎試合、内容の濃いレベルのプレーを行っています。この様に我々は2015年が始まって以降、一貫性を示し続けているのです。」

「昨年はリーグ戦を3位で終え、FAカップで優勝することができました。2年連続でFAカップを制したことで、優勝回数が最も多いチームとなっています。もちろん、我々はもっと優勝したいです。我々にはそのポテンシャルがありますし、その為に全力を尽くしていきます。」

「我々は資金の投資を恐れてはいません。そういう噂が出回っていることは承知しています。クォリティを持った選手には投資を惜しみません。そのことは過去3年間の補強が示す通りです。」

「成功には才能と団結が必要です。団結力はクラブで育成された選手たちから常にもたらされるものです。彼らは若い頃からユニフォーム着ているため、(アーセナルの)ユニフォームを着ることの意味を理解しています。それをムダにする必要はありません。世代を超えてクラブの価値観を持った選手たちが必要なのです。獲得した選手たちをとても誇りに思っていますが、ベジェリンやコクランなどここで教育を受けてきた選手たちのことも非常に誇らしく思います。これらは同じくらい重要なことなのです。ただ、彼らがその働きに見合った評価を受けることはありません。彼らはゴールこそ決めませんが、クラブのためにとても献身的に働いているのです。我々はクラブ内で育った選手と外から獲得してきた選手をうまく融合させなければなりません。そのためには若手に投資する必要があるのです。」

「ときには逆境に直面することがありますが、私はこれまで以上に高いモチベーションで、これまで以上に尽くしていくつもりです。それが出来ないとわかっていたら、19年前にもう少しリラックスしていたでしょう。」

「良いプレーができず我々が試合に負けたとき、(ファンの?)人々がどれだけ悲しむかは分かっています。私の肩には大きな責任が伸し掛っているのです。私はこのクラブに再び大きな成功をもたらすため、契約最終日まで仕事を全うするという固い決意を持っています。そして、いつか私がクラブを去る際には、より良い状態を作ってから辞めたいと考えています。後任の監督がやり易い状況を作ってからクラブを去ることが私にとってとても重要なことなのです。」

「正直に申し上げますと、イングランド国内でさえ我々はこれまで以上に他クラブとの激しい競争に直面しています。これらの競争相手と渡り合うためにも、今後も強くあり続けなければいけません。そして我々にはそれが可能です。ご静聴ありがとうございました。また来年お会いできることを願っています。」

(ソース:The Guardian

 

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